投稿日:2004-11-11 Thu
ヴォルフガング ・ティルマンス展を東京オペラシティーアートギャラリーで見る。ギャラリーの巨大空間を自由にインスタレーションしていて、対象もポートレイト、風景、天体、静物、抽象写真など多岐にわたっていた。それら関連のない一枚ずつの作品を見た後、空間を引いて全体を見わたしたときにその巨大空間がひとつの作品であることに気づいた。作品は何点かは額に入っていたがほとんどのものが、そのままテープで貼られての展示で平面性も保たれていた。係の人に聞いたところ、開催から一枚も剥がれて落ちたものはないそうだ。それから渋谷に回り、松濤美術館で安井仲治展を見る。大正時代から昭和初期、戦争中にかけて生涯アマチュアとして作品を残した写真家。その作品は今見ても新鮮で土門拳や森山大道らに影響をあたえたこともうなずける。以前東京近代美術館で「流氓ユダヤ」の展示(ほんの数点でがっかりしたのを覚えている)を見たことがあるが、これだけの量のプリント(大阪の空襲でかなり焼失してしまったそうだが)が現存していてこのような形で見られることは幸せなことである。迷ったのだが、かなり厚い図録を買ってしまったため鞄が重くなり、銀座に回ろうかと思っていたが、ロゴスに寄って事務所に戻る。

