投稿日:2005-08-14 Sun
子どもたちの日々 編・飯沢耕太郎単純に言えば子ども写した写真ばかりを集めた本である。1930年代から現在まで活躍している写真作家の作品で構成されている。中には戦争時代の目を背けたくなるような写真も入っているが、その時代時代で着るものや周りの写されている風景など、子どもを通してその時代背景までが見えてくるのには驚いた。
私が荒木経惟氏の作品の中で一番好きな写真が一番最後に来ていたのには、うれしかった。(ちなみに「冬へ」の表紙の作品)
Photo Nomad
デイヴィッド・ダグラス・ダンカン
1916年にアメリカで生まれ。第二次世界大戦での従軍カメラマンを皮切りに数々の戦場を撮影してきた。そして活動の幅は戦場ばかりではなく、ロシアのクレムリン宮殿の秘宝やピカソの日常生活、1968年の大統領選など撮影対象は多岐にわたっている。なかに日本を取材した写真もあるがLifestyle of Yukichi Obataと題した写真で、おばた氏は麺工場のオーナー社長。日本の富豪の日常の紹介なのだが、なぜか掛け軸のある床の間の前で横笛を吹く亭主と、その横で鼓を肩に乗せ叩く女房の写真、撮影は1951年。おそらくダンカンの想像しうる日本人像をやらせたものだろう。まさにハラキリゲイシャの世界。笑える。
しかし、これ一冊でダンカンの生涯を見ることができる。言ってみれば写真による自伝ともいえるだろう。先の日本の紹介を見るだけでもおもしろいから是非。
PHOTOGRAPHS AT HOME AND ABROAD
マリク・リブー
1950年代から現在までフォトジャーナリズムのなかで世界中で活躍しているフランスの写真家。いつも思うことだが、この時代の写真家のモノクロスナップってすごいと思う。混沌とした時代背景や貧困もあるだろうけど、精一杯生きている人間の表情の必死さや視線の鋭さなど、写真に引き込まれる。
この本にも日本を撮影したものがあるが、やはりちょっとユーモラスな作風の写真が載っていた。9/10から何必館 京都現代美術館でマリク・リブー展がある。京都だけどね。
Histeric Fourteen
長野重一
超ベテラン作家久しぶりの写真集。 1950年代の日本(おもに東京)のスナップ写真。もうこの時代の写真がつまらないわけがなく、ちょっと引いた視点でのスナップはとてもスマートに感じる。巻末に現在の東京のスナップも載せているが、年齢を経ても撮る写真の距離感は変わらないものだと思った。ひとこと言えば、もっと最近撮った作品を巻末15点ではなくもっと見たかった。
In-between
3尾仲浩二:Latvia,Spain
以前ビジュアルアーツでやった個展の写真集。(7/6blog参照)
良い。色彩が尾仲浩二している。以前出したヒステリックファイブと見間違えるほどの独特の色彩と構図。言ってみればワンパターンなんだけどある種、尾仲作品はこの色調を期待しているから、目に慣れた期待通りの色彩が心地よい。
他にもWalker Evans 田中一光 橋口穣二など買ったが疲れたからまた今度。

